生産性が上がらない

ある非正規労働者の日記 ある非正規労働者の日記

私の職場では仕事が増える一方だ。

その多くは、虚しさを感じるような仕事である。

その仕事すべてが意味がないわけではない。

しかし、労力に対して得られる成果があまりにも乏しいものが多い。

働き手としては、コスパが悪いとしか感じられないのだが、

会社としては、仕事を増やしても人件費が増えるわけではないのだから、いくらでもやらせておけばよいということになる。

多くの人は、たとえやる意味が感じられなくても、上司の命令なのだから逆らうことができないし、我慢してやっておけば、それでお金がもらえるのだからやるしかないと考えている。私もその一人だ。

管理職としては、自分の上司に対して、「これだけのことを部下にさせています」と報告でき、仕事をしていますよというアピールができる。自分の評価につながるので、次から次に新しい仕事を部下に指示することになる。

営業のように明確に売り上げが数字で出るような部門以外は、とにかく「こんなことに新たに取り組みました」というようにして、仕事を増やすこととコストカットで「業績」を示そうとする。仕事量を増やしたりコストカットは数字で表せるので、上層部にアピールできる。

しかし、本当に会社のためになる仕事をしようとする管理職なら、無駄な仕事はできるだけ増やさないようにし、本当に必要な仕事の質を高めることに注力するだろう。無駄な仕事を減らすことは、コストカットにもつながるので、一石二鳥だ。

生産性についてよく語られる。これは単に効率をよくするとかスピードアップすることと同じではない。仕事の質を向上させることだと考えるべきだと思う。

本当の業績アップをはかろうとするなら、経営者も中間管理職も、何が優先されるべき仕事かをよく見極めるべきだ。

だらだらと無駄な仕事で長時間の残業をしているような企業は、人件費を浪費している

また、社員が個々の仕事の意味がわからないまま、昔からやっているからというだけで続けているような仕事は、早々に見なおすべきだ。これこそ時間の無駄の可能性が高い。

結局の所、経営者が社内全体に目を光らせ、中間管理職を含め社員全体に無駄な仕事をなくしていくしかない。

まあ、うちの職場では無理か。

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